リビルト部品を交換しても直らない?不具合時の確認事項と保証判定の流れ

リビルト部品交換後の不具合時に確認する5項目と、返却商品の点検による保証判定の流れ

リビルト部品へ交換したあとに、「同じ症状が出た」「交換したのに直らない」「しばらく使ったら不具合が出た」となれば、不安や不満を感じるのは当然です。

修理には部品代だけでなく、作業時間や工賃もかかります。「交換した部品が悪いのでは?」と考える方もいると思います。

太田美品通商にも、交換後の不具合や保証について、さまざまなお問い合わせをいただきます。

車両に不具合が出ていることと、交換した部品そのものに不具合があることは、必ずしも同じではありません。

保証判定では、症状や修理内容を確認するとともに、返却された商品そのものを点検し、不具合の原因を調べる必要があります。

この記事では、太田美品通商で確認する5項目、商品の返却と単体点検が必要な理由、保証判定の流れを説明します。

まず、商品の不具合と車両側の原因を切り分けます

交換後に不具合が発生した場合は、次の両面から原因を確認します。

① 取り付けた商品そのものに不具合がある

② 車両側・取付状態・関連部品などに原因がある

商品に原因があるのに、車両側の問題と決めつけることはできません。反対に、車両側に原因が残っていれば、商品だけを交換しても同じ症状を繰り返す可能性があります。

太田美品通商が詳しい状況をお伺いするのは、原因を正しく確認し、同じ不具合の再発を防ぐためです。

不具合時に確認する5項目

確認項目 お知らせいただきたい内容
① 前回の交換理由 最初にどのような症状があり、その部品を交換したのか
② 同時に交換した部品 対象商品以外に交換した関連部品
③ 前回の修理内容 点検・清掃・洗浄・調整など、実施した作業
④ 今回の症状 症状の内容、発生するタイミング、頻度、警告灯の状態など
⑤ 商品に原因があると判断した根拠 測定値、故障コード、作動確認、別の商品への交換結果など

① 前回、その部品を交換した理由

例えばオルタネーターであれば、「充電しない」「警告灯が点灯した」「異音がした」など、最初に交換した理由を確認します。

最初の故障原因が別の場所にある場合、部品だけを交換しても症状が再発することがあります。

② 同時に交換した関連部品

対象商品以外に、どの部品を交換したかを確認します。関連部品の不具合が、新しく取り付けた部品へ負担をかける場合があるためです。

例えばA/Cコンプレッサーでは、レシーバータンク、エキスパンションバルブ、配管、コンデンサー、冷却ファンなど、エアコンサイクル全体の状態が関係します。

③ 前回の修理内容

部品交換に加えて、関連部品の点検や清掃など、どのような作業を行ったかを確認します。

配管洗浄、燃料ライン清掃、オイルライン点検など、必要な確認や作業は部品によって異なります。前回の作業内容は、再発原因を絞り込むための大切な情報です。

④ 今回の不具合内容

「壊れた」「調子が悪い」だけでは、原因を判断できません。分かる範囲で具体的にお知らせください。

  • いつ、どのような状況で症状が出るか
  • 常に発生するか、時々発生するか
  • 異音があるか
  • 電圧や圧力に異常があるか
  • 警告灯が点灯しているか

⑤ 商品に原因があると判断した根拠

次のような測定・診断の結果を確認します。

  • 電圧の測定結果
  • 高圧・低圧の測定結果
  • 診断機で確認した故障コード
  • 単体作動の確認結果
  • 別の商品へ交換したあとの変化
「別の商品に交換したら直った」という情報も、重要な判断材料です。

ただし、その事実だけで返却商品そのものの不良が確定するわけではありません。状況確認と現品点検を合わせて判断します。

太田美品通商での保証判定の流れ

  1. 不具合のご連絡・状況確認
    交換理由、関連部品、修理内容、今回の症状、測定結果などを確認します。
  2. 対象商品の返却
    ご案内に沿って、点検する商品をご返却いただきます。
  3. 返却商品の単体点検・テスト
    商品そのものに不具合があるかを調べます。
  4. 点検結果と保証条件を確認
    保証期間、商品ごとの条件、取付・使用状況などを確認します。
  5. 保証可否の判定・ご案内
    純正リビルトについては、最終的な保証可否はメーカー判断となります。

最終的には、返却された商品を単体で点検します

状況を確認したあと、返却された商品そのものを点検・テストします。車両で発生していた症状と、商品の状態を照らし合わせるための重要な工程です。

単体テストで不具合が確認された場合

商品の異常と保証条件を確認したうえで、保証対応を行います。純正リビルトの最終的な保証可否はメーカー判断です。

単体テストで不具合が確認できない場合

返却商品で異常を再現・確認できない場合は、商品そのものの不良を確認できません。当社では、基本的に保証対象外となります。

車両側、取付状態、配線、周辺部品などを改めて確認する必要があります。

現車で症状が出ていても、単体点検では異常が確認できないことがあります

車両では症状が出ていたのに、取り外した商品をテスターで確認すると正常に作動する。このようなケースがあります。

確認したいのは、実際に出ていた症状の原因が、返却商品にあるかどうかです。

車両には、電源、配線、ECU、センサー、バッテリー、冷却系、燃料系、吸排気系など、多くの部品や条件が関係しています。

そのため、現車で症状が出ていても、商品単体には異常がない場合があります。車両での症状と、商品単体の点検結果を分けて確認する必要があります。

代品の手配前に原因確認が必要な理由

「車が使えないので、先に代わりの商品を送ってほしい」というご要望をいただくことがあります。早く修理を終わらせたいお気持ちは、当社も理解しています。

ただし、原因が分からないまま商品だけを交換すると、車両側に残っている原因によって、同じ症状が再発したり、交換した商品に再び不具合が発生したりする可能性があります。

例えば、高圧異常、電圧異常、異物混入、潤滑不良などが残っている場合です。

原因を正しく確認し、同じ不具合を繰り返さないことを重視しています。

そのため、交換理由や修理内容、測定結果などの確認と、返却商品の点検をお願いしています。

部品ごとに確認するポイント

不具合の原因を調べる際に確認する項目は、部品によって異なります。以下は代表例です。項目に該当する症状があるだけで、原因が車両側と確定するわけではありません。

部品 主な確認項目
セルモーター オーバーラン、チャタリング、取付状態、車両側電源など
オルタネーター バッテリー状態、電圧異常、オーバーチャージなど
A/Cコンプレッサー 高低圧、レシーバータンク、エキスパンションバルブ、配管汚染、ガス量、オイル量、冷却系など
燃料系部品 燃料タンク、燃料フィルター、水分・異物、燃料ライン、インジェクター、制御系など
ターボチャージャー エンジンオイル、オイルライン、異物、吸排気系、DPF・触媒・マフラー、過給圧制御など

保証対象外になる代表的なケース

太田美品通商では、返却商品の点検結果と保証規定をもとに保証可否を判断します。次のような場合は、保証対象外となります。

  • 当社で点検した結果、商品単体に異常がない場合
  • 故障原因が車両側にある場合
  • 取付不良や取扱いに問題がある場合
  • 商品を分解した、または分解した形跡がある場合
  • 不具合商品を返却できない場合
  • 保証期間を過ぎている場合
  • 部品ごとに定められた保証条件を満たしていない場合

また、保証対象は基本的に商品本体です。脱着工賃、車両運搬費、代車費用、レッカー費用、営業損失などの付随費用は保証対象外です。

上記は代表例です。商品ごとの詳しい条件と正式な保証規定は、次の案内をご確認ください。

太田美品通商「返品・保証について」を確認する →

お問い合わせ時にお知らせいただきたいこと

再修理には時間も手間もかかります。業務で使用する車両であれば、車が止まること自体が大きな問題です。

できるだけ早く正確に状況を確認するため、分かる範囲で次の内容をまとめてお知らせください。

ご連絡時の確認メモ

① 前回、その部品を交換した理由:

② 同時に交換した関連部品:

③ 前回の修理・点検・清掃内容:

④ 今回の症状・発生する状況:

⑤ 測定結果・故障コード・診断内容:

詳しい状況確認と現品点検は、正確な保証判定と、同じ不具合を繰り返さないために必要な工程です。

保証判定で大切なのは、原因を正しく確認すること

交換後に不具合が発生しても、その時点で商品不良と断定することはできません。前回の修理内容、今回の症状、測定結果、返却商品の状態を合わせて確認します。

覚えておきたいポイント
  • 交換理由・同時交換部品・修理内容を確認する
  • 今回の症状と測定・診断結果を確認する
  • 返却された商品を単体で点検する
  • 単体で不具合が確認できない場合、当社では基本的に保証対象外となる
  • 純正リビルトの最終的な保証可否はメーカー判断となる

商品に原因があるのか、車両側や取付状態などに原因があるのか。そこを正しく確認することが、修理と再発防止につながります。

原因を正しく確認し、同じ不具合を繰り返さないこと。

太田美品通商では、この点を重視して状況確認と保証判定を行っています。

本記事について

本記事は、太田美品通商における保証判定の考え方を説明したものです。実際の保証可否は、返却商品の点検結果、保証期間、商品ごとの保証条件、取付・使用状況などを確認したうえで判断します。

正式な保証条件は、太田美品通商WEBショップ「返品・保証について」をご確認ください。

部品の適合確認には、品番・車両情報・現品写真をご用意ください。車台番号は省略せず全桁お知らせください。

ご注文前に、交換部品の適合確認を

車両情報、ラベル・刻印の品番、部品全体と接続部の写真で確認します。

適合確認フォーム LINEで適合確認 メールで相談